古玉再考 その6 : じゃじゃ馬標準レンズ OMズイコー50ミリF1.4

標準レンズ撮り比べで登場したオリンパスのOM Gズイコー50ミリF1.4について 更に検討を加えてみます。
当方が入手したのは モノコート版 つまり初期のタイプです。
このレンズは後年マルチコート化されています。
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つまり このモノコートの50ミリF1.4には少しばかり問題があったからなのでしょう。

撮り比べで明らかなように このレンズは半逆光でかなりフレアと
発色の偏りがみられました。アンバーに色がつくのです。
モノクロが主体の頃はあまり問題にならなかったでしょうし、
カラーネガでもプリント時に修正されたでしょう。
ただ カラーポジで撮影する人にとっては 厄介な問題だったかも。

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同じ状況で撮り比べてみます。
上はAWBで撮影したもの、下はWBを晴天に固定したものです。
カメラはソニーα7II。撮影は晴天青空の午後2時です。
WB晴天固定では明らかに色が黄ばんでいます。

では 補正フィルターをかければいいじゃないかというと
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光線状況によって 黄ばみが全く出ないことがあるのです。
(上段はAWB、下段はWB晴天)

発色を重視する撮影者にとっては、なかなか厄介な行動パターンの
レンズに思われたでしょう。

現在はデジカメのAWBが進化しているので、それにまかせておけば
あまり違和感のない発色になります。
あるいはRAWで撮影してあとで補正するのも 銀塩リバーサルフィルムより楽ですし。

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厳しい光線状態では このようにフレアが暴れまくります。
これより10年ほども昔に登場したニッコール50ミリではこれほど
ひどい状況にはなりませんので、オリンパスのコーティング技術は
あまり優秀ではありません。それはマイクロフォーサーズ用の
12-40ミリProズームを使っていても感じるところです。


その一方 このレンズ、少し絞り込んだ時点で解像力は相当に高く
その点では優秀なレンズです。F4で十分にシャープな描写です。

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画像の一部を拡大してみます。
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フルサイズ24百万画素なら十分対応できる解像力です。

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発色は少し渋めに感じます。スナップ距離でのあとボケは割と素直。
上段はF4、下段は開放F1.4です。
絞り開放でも中心部の解像はなかなか良好です。


フィルター径49ミリ・重量227gと小型軽量で解像力に優れ
少々やんちゃだけど使って楽しいレンズの一本です。
マルチコート化されたものはもっと優等生かもしれません。







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Commented by 大坂 at 2017-12-24 16:34 x
ご機嫌よう
この頃の大口径レンズって後年に着色する物があり往時のハイスペックも今や劣化が目立つ印象あります。
親のF2に付いてる28/2が不思議な着色を呈してまして、小口径の28/3.5の方が劣化もなく健全。
Commented by hirosalgadou at 2017-12-28 10:38
大坂さん ごきげんよう。
高屈折率の光学ガラスを使ったレンズに着色が多いですね。
タクマーの50ミリf1.4など 有名ですね。
フィルム時代は厄介だったでしょうけど、今はカメラのAWBやRAW現像である程度対処できるので
便利な時代になりました。
by hirosalgadou | 2017-12-14 17:53 | レンズ | Comments(2)

撮影機材好きおじさんの独り言です。


by hirosalgadou