フジX100T借りてみました

六本木の富士フイルムスクエアではカメラやレンズのレンタルを行っています。基本は有料なのですが「当日中に返却すれば無料」という太っ腹。店頭でいじったくらいでは分からないことも 数時間撮影してみればいろいろ理解できます。
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このカメラ すでに次機種のX100Fが発売されていますが 貸し出し機材リストにはまだ入っていません。画素数が従来の1600万画素から2400万画素に増え、操作性が改善されているという話なので最新機種を借りたいのですが、今回は出来ませんでした。

まずはボケのチェック。
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これは f2.8で。後ボケは割とまろやかで問題ありません。

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次に f5.6で。これも後ボケに問題ありません。

クローズアップ撮影をしてみます。

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f2.8ではふわふわ、というより解像してない印象です。

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f5.6まで絞れば 近寄ってもシャープに描写します。


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建物を撮影しても歪曲は認められません。デジタル補正もかけられますし、昨今レンズ交換式のミラーレス機でも歪曲の補正は十分ですから 専用レンズのこのカメラの場合当然ですね。


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このカメラのレンズは評価が高いのですが 遠景を写した場合f4では周辺の描写が甘く f5.6でようやく全画面シャープになります。
手ぶれ補正機能も搭載されてないので 光量が少ない状況で風景など撮影する場合はすこし苦しいかもしれません。

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フジXシリーズの売り物=フィルムシミュレーション 試してみました。上段がベルビア、下段がプロビアです。フジのフィルムの愛好者ならすぐ理解できるのでしょうけど コダック愛好者にはわかりにくい。ベルビア= vivid、プロビア=standard だそうな。
ベルビアモードで彩度が高くなっているのが分かります。

ところで このカメラの特徴は光学式とEVFが切り替えられることなのですが、EVFで覗いているとベルビアモードでは極端に彩度が高く表示されます。「こんな派手派手な色じゃ使いにくいなぁ」と思ったのですが 帰宅してPCモニターで見るとそこまで極端な色ではありません。EVFの表示には少し問題があるように感じました。

購入者の満足度がとても高いカメラなのですが、使用していくつか気になる点がありました。

1. シャッターボタンの感触があまり良くない。
手ぶれ補正機能がないので スムースにシャッターが切れることが重要なのですが、残念ながら借り出した個体はそれほど良好な感触ではありませんでした。フジのデジカメはFinePix F11をもう10年以上使用しているのですが こちらはシャッターボタンの感触が絶品!とてもスムースにシャッターが切れ手ぶれを防いでくれます。X100Tは高級機のランクなので この点はもっと神経を込めて作った方が良いと思います。

2. 操作性がいまひとつ
Q(クイック)メニューはあるのですが見慣れない アイコンがずらりと並んでいるだけで アイコンが何を意味しているのか直感的に分かりにくい。ISO感度の変更もダイレクトに操作するボタンが無くて Qメニュー表示から行いますが、ダイヤルを左に回すと感度が高くなるってどうなのよ(-_-;)
全般に設定を変えようとするとなかなか面倒です。この点はパナソニックのミラーレス機は取扱説明書なしで問題なく操作できますので フジは全体に遅れているように思います。

3. 色再現は独特
これは高い評価が多いので 勿論欠点や問題というのはありません。ただ「どんな被写体でも綺麗な色で再現して見せます」という”化粧が施された画像”という印象を受けます。勿論大多数の人には歓迎されるでしょうし それを見越して画像エンジンを調整しているのだと思いますが... たとえば「古い煉瓦造りの建物の重厚な色」「廃墟の不気味さ」なんてのはフジXシリーズの苦手な分野のように思えました。青と緑の彩度を若干高めて トーンカーブの中央を幾分持ち上げた絵作りのようです。風景などは「まあ綺麗!」に撮れると思います。

4. レンズシャッター
自分はシャッターショック極小のレンズシャッター機が大好きで この点は好ましいです。ただシャッター速度上限が1/2000秒。それも絞りが開放近くになるにつれ 実際のシャッター速度上限は下がりますので「屋外などの明るい場所で絞りをあけて撮影」というのは困難なケースが出てきます。絞れば高速シャッターが切れるのですが、そもそも絞ったら要求シャッター速度は下がる。この点がレンズシャッターの弱みでもあります。後継機種は1/32000秒までの電子シャッターも搭載で 明るい場所でも絞り開放で撮影できるようです。

いろいろ特徴を持った面白いカメラです。でも買うのなら機能面で改善されている最新機種のX100Fが(値段高いけど)お薦めでしょうね。

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Commented by 大坂 at 2017-04-09 02:01 x
ご機嫌よう
このカメラの初代発表が2011年2月のCP+でその後震災影響で生産が中止て憶えもあり、ライカIIIcが第二次世界大戦を連想するような、これのカメラは3・11の震災を思い出してしまいます。

Commented by salgadou at 2017-04-22 21:28 x
天災でカメラの生産に支障が生じたのは タイの洪水もありましたね。あれでNEX-7の供給がだいぶ遅れたように記憶しています。
熊本の地震ではカメラ製造各社 随分困ったんでしょうね。

by hirosalgadou | 2017-03-30 11:14 | コンパクトデジタルカメラ | Comments(2)

撮影機材好きおじさんの独り言です。


by hirosalgadou