古玉再考 その2 : ミノルタAFマクロ 50ミリF2.8

今回はミノルタのAF初期の名レンズ:AF50ミリf2.8マクロです。 AF機が登場する以前のミノルタのMC/MDマウントには50ミリf3.5のマクロはあっても、50ミリf2.8の等倍マクロは存在しません。α-7000というセンセーショナルなAF一眼レフの登場に合わせて設計されたものと思われます。
レンズ構成は6群7枚と、最近のマクロレンズよりはずっとシンプル、それでいて描写の評価は高く、設計者の優秀な手腕が伺えます。

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現在でもソニーに引き継がれている光学系ですが、このレンズはソニーの現行品と違ってボディ内モーターによる駆動。
なので 純正マウントアダプターのEA3でソニーα7やα7IIに取り付けてもAFは作動しません。
AF以外は問題がなく、Exif情報の記録、ボディから絞りの設定(1/3段刻み)、α7IIの場合は手ぶれ補正のための焦点距離情報の伝達も行われます。
初期型はピントリングの幅が狭いこと、また等倍マクロなので、ピントリングの操作角に対してピントの移動量が大きい点は若干のやりにくさはありますが、レンズの繰り出しそのものはとてもスムースに作動し、ガタツキはありません。また描写のキレが良いのでピントの山がわかりやすく、α7やα7IIでMF使用でもそれほど困難を感じません。

等倍撮影に近づくにつれ レンズの繰り出し量が大きくなります。IFではありません。

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マウント側から覗いてみると レンズ後端の繰り出し量は、前玉の繰り出し量よりずっと少なく、このレンズが単純な全群繰り出しではないことがわかります。一種のフローティング機構なのでしょう。近接時も描写は良好です。

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合焦部とボケた部分のつながりも自然で 違和感を感じさせません。

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スナップ距離や遠景も苦手とすることなく破綻なく描写します。
カリカリとした鮮鋭さではなく 少し柔らかさを伴った緻密な描写という特性です。

Eマウントの50/2.8や90/2.8も高い性能を有していますが、マウントアダプターを介して少し安価なAマウントのこの50/2.8を使うのも十分意味のあることだと思います。

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by hirosalgadou | 2017-10-18 13:40 | レンズ | Comments(0)

撮影機材好きおじさんの独り言です。


by hirosalgadou