古玉再考 その3 : ミノルタAF50ミリF1.4

再考シリーズ 今回はミノルタAF50ミリf1.4です。
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名玉と言うには異論が出るかもしれません。個人的には「描写が好きなレンズ」です。
おそらくはミノルタMFレンズのMD50ミリf1.4をそのまま引き継いだレンズ構成と思われます。6群7枚。
現在ソニーから売られている50ミリf1.4も、基本的にはこのレンズを引き継いだものでしょう。
このレンズの重量は234g、マウントアダプターLA-EA3と組み合わせても335gです。

ボディ内モーターによる全群繰り出し。従って ソニー純正のマウントアダプター LA-EA3を介してα7シリーズに装着てもAFは作動しません。
AF以外の機能は問題ありません。ボディ側から1/3段刻みで絞りが制御できますし、Exif記録も残ります。またα7IIシリーズの手ぶれ補正に対応した焦点距離の設定も自動で行われます。
サードパーティのマウントアダプターを当初使用していたのですが、α7IIでの焦点距離設定をその都度行うことが面倒なのと Exif記録が残らないことから、純正マウントアダプターを追加しました。
サードパーティのマウントアダプターの場合は 絞り込んだ状態でピント合わせも露出も行いますが、ソニー純正マウントアダプターを使う場合 ピント合わせは絞り開放で行います。露出の際直前で絞り込まれます。僅かなショックと作動音がその際発生します(絞り開放時を除く)。

絞り開放での描写は 滲みがたっぷりありこの時代の他社の50ミリF1.4レンズと同様それほどシャープなものではありません。高輝度な被写体の縁にカラーフリンジも見受けられます。
それでも中心部はそこそこの結像です。
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F1.4で撮影した上記画像を部分的にピクセル等倍で表示します。

↓ 画面中央
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↓ 空との境にはカラーフリンジが見られます。絞り開放で色収差の補正が不十分。でも これは1970~80年代当時の大口径レンズとしては普通に見られる現象です。
当時の設計者もまさかデジタル撮像素子が出現するとは予想もつかなかったでしょうし。

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↓ 同じ場所を 今度はf8で撮影。当然のことながら申し分のない解像をしまします。カラーフリンジも見られません。
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当時の大口径標準レンズはどれも絞り開放では描写が甘く、絞り込んでいくと引き締まった描写になるのですが、このレンズも同様です。

このレンズも f1.4からf2.8くらいまでの変化が「美味しい領域」とも言えます。
最近の大型重量級・超高性能レンズでは味わえない「緩み~締り」の変化具合が楽しめます。

↓ f1.4
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↓ f1.7
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f4くらいからは もう普通にシャープな描写のレンズです。
ただ シャープでも硬さが感じられない印象はミノルタのレンズの共通した美点かと思います。

↓ f6.7での描写
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縮小画像ではわかりにくいので 部分的に等倍切り出しをしてみます。

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個人的には これだけの精細感が得られれば満足しています。

目立った性能があるわけではないのですが、使っていて描写が気持ち良いレンズです。



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by hirosalgadou | 2017-11-01 11:16 | レンズ | Comments(0)

撮影機材好きおじさんの独り言です。


by hirosalgadou