お気に入りの撮影機材 : ローデンシュトック ロダゴン40ミリf4


まあ 手元にあるのはたいてい「お気に入り」なんですが...
f0381792_20031094.jpg


これは 特にお気に入りのセット。レンズはローデンシュトックの
ロダゴン40ミリf4。引き伸ばしレンズです。
引き伸ばしレンズを撮影に使うのは割りと好きです。10年くらい前、
ミラーレス機が登場する以前から使っていますが、40ミリや50ミリの
引き伸ばしレンズで、無限遠からの撮影が可能になったのは
フランジバックが短いミラーレス機が登場してからですね。

焦点距離50ミリの引き伸ばしレンズは ライカ判のフィルムからの
プリントに汎用されるので市場にたくさん出回っています。
40ミリはニコン、シュナイダー、ライツそしてこのローデンシュトックに
ありますが 比較的少ないですね。

個人的に40ミリの画角は好きです、標準レンズとして。50ミリは画角が
狭く感じます。「50ミリの標準レンズは広角にも望遠にも使える」というのは
古いカメラ雑誌によく出てくる文句ですが、自分には信じられません(-_-;)

さて この引き伸ばしレンズをどうやってカメラに取り付けるのか?
そのままでは取り付けられないので各種アダプターの組み合わせになります
(過去にも記事にしているのですが おさらいで)。
そもそも引き伸ばしレンズにはピントリングがないので、ヘリコイドが
不可欠になります。


f0381792_11153653.jpg

写真手前左がレンズ本体、外観がやれているのと大判カメラ用のレンズ
マウントに取り付けられた状態でヤフオクに出品されていたので、
他に競争入札者もなく 5400円ほどで入手。きれいなものなら
その4倍くらいになるでしょう。その右の スリットが開いているフードは
eBayで 300円弱。後ろ左端は 39ミリ→42ミリの埋込み式マウントアダプター。
100円ちょっと@eBay。
真ん中は 17-31ミリのM42 ヘリコイドチューブ、これもeBayで3400円ほど。
もっと精度の高い国産メーカーBORGのものも持っていますが、そちらは
1万円を軽く超えます。まあ 中華ヘリコイドで十分でしょう。
右端は M42→ソニーEマウントアダプター、700円ほど@eBay。
レンズ本体以外はeBayで比較的安く調達できました。

注意すべき点は、前後のマウントアダプターとヘリコイドチューブを
あわせた長さ(光路長)がレンズのバックフォーカスに適合するか? です。
上記組み合わせは ローデンシュトック・ロダゴン40ミリにジャストフィットで、
無限遠から約22cmまでの範囲でピントが来ます。
光路長が長すぎる場合遠方の撮影が出来ず、近接撮影のみとなります。
なのでマウントアダプターの厚みとヘリコイドチューブ(これにも概ね3種類
ほどの厚みのタイプが有る)の組み合わせを如何に選ぶか、頭を悩ますところです。



で、そんな苦労をしてまで なぜ引き伸ばしレンズを使いたいのか?

ひとえにシャープな描写が比較的軽量・コンパクト&安価に得られるからです。
また 引き伸ばしレンズの特性として、色収差が非常に良好に補正されているため、
カラーフリンジが全く出ないというメリットがあります。
なので画像がとてもスッキリした雑味のない印象を与えます。
「キレの良い描写」と言っていいでしょう。
特に金属光沢部分は マクロレンズで撮影してもパープルフリンジが発生しやすい
のですが、引き伸ばしレンズで写せば まずフリンジの発生から逃れられます。
腕時計の商品撮影をする人がベローズに引き伸ばしレンズをつけている画像を
見たことがありますが、理にかなっているレンズ選択です。


f0381792_10345922.jpg




↓ 部分切り出し。

f0381792_10351753.jpg


引き伸ばしレンズはレンズ構成がシンプルなものが多く、ボケは概ね素直です。
ただ 絞りの形状は多角形のものが多く、ロダゴンについては五角形
なので 光源ボケについては独特の形状になります。
(シュナイダーのコンポノンは 更に五角形の手裏剣型です.....)
面白いと思うか 欠点と思うか、人それぞれですが。


f0381792_10362469.jpg


f0381792_10365114.jpg

引き伸ばしレンズは、撮影用のレンズと比較すると「逆光に対する配慮」が
少し足りないケースがあります。このロダゴン40ミリは
レンズが奥まっており 更にフードも付けてありますので、
それほど逆光を気にしないで撮影できますが、それでも
太陽の位置によってはフレアやゴーストが出る場合があります↓ 。

f0381792_10402791.jpg




ちなみに 今回のローデンシュトック・ロダゴン40ミリと各種マウント
アダプター&フードの組み合わせは 総重量159gしかありません。
ソニーα7と組み合わせて 645g、α7IIと組み合わせて773gです
(手製ハンドストラップ込み)。
フルサイズデジタル一眼レフのボディ単体より軽い!

ネットで「フルサイズミラーレス機はいくらカメラが小型軽量になっても
レンズが大きくて重たい!」といったネガティブな意見が出てきますが、
カメラメーカーお仕着せ(純正とも言いますが..)のレンズに
こだわらなければ、小型軽量のシステムを組むことは可能です。


[PR]
by hirosalgadou | 2017-11-10 10:10 | 引き伸ばしレンズ | Comments(0)

撮影機材好きおじさんの独り言です。


by hirosalgadou