小生が持っているのは ミノルタCLEとキットになる「後期型」のMロッコール90ミリです。ライツミノルタCLとキットになる「前期型」とは外観もレンズ構成も異なります。
金属外装、とても細身でソリッドな外観です。基部が一番太い。経時劣化もなく 今でもピントリングも絞りリングもスムースに動きます。安っぽい動作感触の最近のAFレンズとはまったく異なります。
全長67mm (フランジ面からレンズ先端までは60mm)最大径51mm(レンズ基部)、ピントリング径は48mm、重量 246g、最短撮影距離は1mです。
銀塩時代も好評価のレンズでしたが デジタルで使用しても安定した描写です。
弱点は逆光に少し弱いことでしょうか。シャープさにおいては 自分には極めて満足できる水準です。発色も地味にならず 鮮やかな被写体は鮮やかな色で再現します。
最近は「ボケが大きくないと優秀なレンズではない」というような論調も見られますが、小口径のこのレンズでも寄ればそれなりのボケが得られます。何より開放からシャープなので絞りを開けて使用できるのが このレンズのメリットです。ボケのスムースさも満足できる水準です。
とはいえ このレンズが得意とするのは、克明な描写でしょうね。
細くて 全長も短いのでバッグの片隅に押し込んで旅行に持っていくのにも適しています。