コシナ・フォクトレンダー カラースコパー21ミリf4をソニーEマウントで使ってみる

とても小さいレンズなんです。
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スクリューマウント、フィルター径39ミリ、全長 25.5ミリ、重さ108g
6群8枚構成。手のひらにすっぽり隠れてしまいます。

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別売りですが 凝った作りの質感の高いフードが用意されています。

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こちらが 本来の21ミリ用フード。

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こちらは 本来35ミリ用フードなのですが、このレンズをAPS-C機で使う場合に
使用しています。深めですがケラレはありません。

本来非常にシャープな描写をするレンズです。
銀塩時代 コンタックスG用のGビオゴン28ミリf2.8と撮り比べしたことがあります。
色乗りの良さについては流石にGビオゴン28に軍配が上がりましたが
解像力については はっきりこのカラースコパー21ミリのほうが上でした。

時代が変わって ミラーレス機登場。短いフランジバックは
銀塩時代の距離計連動レンズにとっての救世主となりましたが....

ガラスがあるんですね、レンズと撮像素子の間に。ローパスフィルターや
赤外フィルター、紫外線フィルターなど。
ライカMデジタルはこのフィルター類を極力薄く作って約1ミリと言われています。
ソニーEマウント機の場合は 約2ミリと言われています。

このレンズに限らないのですが ショートバックフォーカス設計のレンズの場合
このガラスの厚さが周辺描写に影響してきます。

中心部は銀塩カメラと同じく極めてシャープですが、このレンズの場合
周辺部に行くに連れて徐々に結像がゆるくなってきます。

また 最周辺部ではカラーシフトが生じて 色づきがあります。
この不具合はAPS-C機ではそれほど目立ちませんが、フルサイズ機で
使うと 周辺部で目につくようになります。
これは撮像素子が 斜めから入射する光を十分に捉えきれないからです。
(* 色づきの点は α7III やα7RII、α7RIIIでかなり改善されたようです)

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ソニーα7で使用した例です(フルサイズ)。

APS-Cにクロップして使えばほぼ問題ありません。コントラストの高い描写です。

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特に ↑のように寄って撮っても極めて切れ味の良い描写を示します。
一般に一眼レフ用のレトロフォーカス系広角レンズは近接撮影では像の崩れが大きくなりますが
対称光学系のこのレンズは 「寄ってもシャープ」なのです。
レンズを繰り出して寄れば、イメージサークルは大きくなり
その中心部を切り出すわけですから 周辺部の色づきや像の甘さが
画面から排除されて とても締まった描写が得られます。

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レンズ本来の最短撮影距離は0.5mなのですが ヘリコイド内蔵マウントアダプターを
使用してミラーレス機で撮影すれば レンズ前数cmまで近寄っての広角マクロが可能です。
また 寄って撮影する場合の 後ボケも素直です。

「寄ってシャープな広角レンズ」

一芸があるので 手放せません。
現在は Mマウント化された第2世代が販売されています。



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Commented by monopod at 2018-05-12 23:05 x
これはコンパクトでいいですね!
マイクロフォーサーズも大口径ばかり作らず
この手のコンパクトな18-21mmクラスの単焦点を作って欲しいものです。
Commented by hirosalgadou at 2018-05-13 07:36
monopodさん コメント有り難うございます。
ご意見同感です。CP+でパナソニックの社員さんには
「10ミリF2~2.8の小型軽量描写力の高いレンズを作って欲しい。
レンズ交換してもゴミの心配のないマイクロフォーサーズだから
単焦点レンズを使いたい」...と伝えたのですが。。。
超広角域の単焦点レンズ、コシナやコーワが出していますが
電子接点はないし 大きくて重たいんですね。
ぐずぐずしているとこの領域 中華レンズメーカーに席巻されそうです。
by hirosalgadou | 2018-05-10 00:01 | レンズ | Comments(2)

撮影機材好きおじさんの独り言です。


by hirosalgadou